雑感など

【著作権シリーズ】著作権の鍵になる引用について 歌詞 動画 画像 公式サイト ラジオ等まとめ

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著作権シリーズ。

この記事では著作権の鍵を握る「引用」についてまとめます。

歌詞、文章、ラジオ、動画、公式サイトやスクショ等についてまとめていきます。

はじめに

このブログは星野源さんのファンブログです。

しかし、「著作権シリーズ」においては星野さんを例に使うことはあっても、星野さんのファンやそのほかのアーティストやキャラクターのファンに何かを言いたい、何かをしてほしいといった意図はまったくありません。

「何がダメで何が良いのかわからない」

といった声や、いただいた要望に基づいて調べ、まとめています。

また、執筆者・紺色もゼロから勉強中で、解釈を間違えている場合がありますので、本当に確実に知りたい事柄については、ご自身でお調べいただくことを強くおすすめします。

2019年5月現在の情報ですので、最新情報についてもご自身でお調べいただけると助かります。

基本的な著作権や肖像権、パブリシティ権については以下のページで説明しています。

引用に特化しているのはこのページですので、見終わったら戻ってきていただけると嬉しいです。

著作権・肖像権 パブリシティ権
【著作権など】「星野源のオールナイトニッポン」で話題になった無断転載や著作権についてどうも、「星野源さんに一方通行」管理人の紺色(@g128128)です。 紺色が運営しているこのブログ、そして利用しているSNS、T...

著作権における引用とは

著作者と著作物

著作者は以下に示す著作物を作った人や企業等をさします。

星野源さん的著作物の例
  • エッセイ、雑誌やペーパーでのインタビュー、出版している本・書籍
  • 音楽や歌詞
  • ラジオ番組やテレビ番組
  • 写真
  • 動画など
主な著作者の例
  • 星野源さん
  • ライター(文章を書いている人、高橋芳朗さんとか有泉智子さんとか)
  • 出版社(角川書店とか文芸春秋とか)
  • レコード会社(スピードスターレコードとか)
  • ラジオ・テレビ局(TBSとかニッポン放送とかWOWOWとか)
  • 脚本家(野木亜紀子さんとか)
  • 放送作家(寺坂直毅さん(寺ちゃん)とか)
  • カメラマン
  • デザイナー(吉田ユニさんとか)
    など

引用であれば無断転載にはならない

よく聞く「無断転載」という言葉。

今回、「星野源のオールナイトニッポン」で改めて著作権や無断転載について話題になり、疑問を持つ方が多く見受けられます。

例えば、ラジオの内容を記事にした場合。

星野源「アイコンに顔写真使われるの嫌」発言がファンに反響 | 女性自身

このような記事に対して

「これだってラジオを無断で記事にしているのでは」

という声が上がっています。

この記事は引用の要件を満たしているため、無断転載には当たらず、問題ありません

そうなんです、正当に引用している場合は著作者の許可を得ずに掲載することができるのです。

では、引用について解説します。

これを読めば、どうして上記の記事が問題ないのかわかると思います。

【注意】

正当に引用しているつもりでも、著作者が引用だと判断しない場合(=無断転載)は著作者からの親告や申し立てが行われる場合があります。

引用と認められるケース

引用の条件、要件、範疇は以下の通りです。

  1. 【大前提】引用者が作ったコンテンツ(オリジナル)を発信するために他人の著作物を必要とする場合
  2. 自分のオリジナルコンテンツがコンテンツの大半を占めること
  3. 引用の必要があること
  4. 自分のコンテンツと著作物の違いを視覚的に(デザイン)明確に区別すること
  5. 引用元(出典)を明記すること
  6. 著作物に手(修正や加工等)を加えないこと

つまり、これらの条件から外れた場合引用とは認められない、無断転載となります。

なぜテレビやラジオやSNSをマスコミがニュースにしても無断転載にならないのか

テレビ、ラジオ、SNS、ブログ等を記事にしても、引用の範疇であれば無断転載とはなりません。

では、先ほどの女性自身の記事から、詳しく解説します。

星野源「アイコンに顔写真使われるの嫌」発言がファンに反響 | 女性自身

  1. 【大前提】引用者が作ったコンテンツ(オリジナル)を発信するために他人の著作物を必要とする場合
    →星野源さんがラジオで「アイコンに顔写真を使われるのが、僕は嫌です」と発言したことについての記事(コンテンツ)であるため、ラジオの放送内容(著作物)を書き起こす必要がある
  2. 自分のオリジナルコンテンツがコンテンツの大半を占めること
    →放送内容を引用以外にも補足している
  3. 引用の必要があること
    →ラジオの内容の記事なので引用の必要がある
  4. 自分のコンテンツと著作物の違いを視覚的に(デザイン)明確に区別すること
    →ラジオの発言部分はすべて「」でくくられている
  5. 引用元(出典)を明記すること
    →放送日時、番組名が明記されている
  6. 著作物に手(修正や加工等)を加えないこと
    →「」内に引用された内容に手を加えていない

この記事には写真が使われています。

この写真は女性自身が撮影して過去に使用していたものだと思われるので、問題ありません。

ちなみに、上記記事の著作者は女性自身になります。



歌詞引用と著作権

引用の要件を満たしていれば問題ない

歌詞も著作物であり、著作権法で守られているものです。

そのため、要件に合致していれば許可なく引用として歌詞をブログやSNSに掲載することはできます。

しかし、歌詞のほとんどやすべてを著作者の許可なく掲載するのは引用の範疇外であり、無断転載にあたります。

例えば、歌詞の良さを伝えるたるために、このように数行書く分には問題なさそうです。

雨の音で歌を歌おう

って、星野源さんの「アイデア」の歌詞、なんかいいよね。

星野源さんの「アイデア」の歌詞、なんかいいよね。

だけだと、その曲の歌詞すべてを指してしまい、自分の好きな個所をアピールできません。

引用することによってどこが特に好きなのか説明することができます。

著作者である星野さんのお名前も入れておけば尚良いですが、恐らくなくても問題ないと思います。

これくらいはさすがに指摘していたらキリがないので。

後述しますが、このくらいの長さや単語の使い方はそもそも問題ない場合もあるようです。

引用の要件を満たしていない歌詞の利用

楽曲がラジオで宇宙初フルOAされた時によく起こる現象に、

歌詞の書き起こしをツリーやメモ帳アプリを利用したりして、アップする

というものがあります。

これは、NGです。

先に示した「アイデア」の歌詞の感想のように、ごく一部を用いて感想を言う分には引用の要件を満たしますが、大量に書き連ねたら引用の要件外となります。

自分のオリジナルコンテンツがコンテンツの大半を占めること

ここから大きく逸脱するからです。

歌詞を掲載している多くのサイトが権利を得ている

うたまっぷ等の歌詞検索サイトの多くはJASRACから許諾を得て歌詞を掲載しているので、問題ありません。

これらのサイトで歌詞をコピーしようとしてもできなかった、という経験をお持ちの方は多いでしょう。

著作権の保護の観点から行っているとのことです。

実際にあった歌詞引用に関する一斉取り締まり

ブログサービス「はてなブログ」で楽曲の歌詞が引用の範疇を超えて掲載されている記事が一斉に大量削除されるということが起こりました。

かなり機械的に取り締まったため、ブログ執筆者が引用の要件に当てはまっていると思って書いたものも削除されました。

(申し立て後、引用の要件を満たしていると判断されたものは復活したようです)

オリジナルコンテンツ、引用の必要あり、引用の出典元の明記、デザインを明確にわけ、手を加えていないものも大量に削除されました。

自分のオリジナルコンテンツがコンテンツの大半を占めること

これですね。

私が見かけたものは、歌詞を少しずつすべて引用しながら解説したもの。

全部歌詞を引用するならば、それを凌駕するほどのオリジナル要素(感想や解釈)を入れなければなりません。

ブログはTwitterと違って、相当な文字数を入力できるので、それでも削除されるということは、引用の範疇内で歌詞を用いるのはかなり慎重にならなければならない、ということがわかりました。

一斉削除が行われたのは2016年1月で、この後も断続的に発見次第はてなは削除をしているようです。

(実際、星野さんの歌詞について解説していた記事が消えたのも目撃しています)

著作物ではない場合は著作権は適用外

そもそも、著作権が適用されるのは著作物、つまりオリジナルの創作物に限るので、著作物ではない場合は、著作権について考える必要はありません。

例えば、「おはよう」という挨拶。

星野さんの曲、2曲の一番最初の歌詞が「おはよう」ですが、これをいちいち引用です、としませんよね。

ここだけをつまんだとしても、極々一般的に使われる「挨拶」の言葉であり、ここの部分だけを見ると著作物とは定義することができません。



公式サイトからの引用と無断転載

公式サイトからの引用や無断転載についても歌詞と同じだと思ってください。

今回「星野源のオールナイトニッポン」で問題に上げられたのが、まさしくこれです。

私自身、そのインスタグラムのアカウントの投稿内容を見ていないので、聞いた話でまとめます。

  • 番組公式アカウントと勘違いしてフォローしている人がかなり多かった
    →この時点で「【大前提】引用者が作ったコンテンツ(オリジナル)を発信するために他人の著作物を必要とする場合」には当たらない可能性が高い
  • 公式サイトのブログの文章を大量に載せていた
  • 公式サイトやツイッターの写真を大量に載せていた
    →自分のオリジナルコンテンツがほぼない
    引用の必要性がまったくない
    例え感想があったとしても、恐らく全然足りていない

要は、

「公式サイトやツイッターに全部掲載されていて、かつ、オリジナルコンテンツがほぼないため、引用する必要性がまったくない」

ものだったと考えられます。

(確かに、オールナイトニッポンのサイトは使いにくいんですが、だからと言ってこういうことをするのはダメです)

スクショ(スクリーンショット)もダメです。

メモ帳アプリ等に書き起こしたものをスクショしてアップするのもダメです。

インスタで引用の要件を満たしたものをアップするのは至難の業だと思います。

画像や画像の引用はかなりデリケートで難しい

元のURLを引っ張ってくるのが安全

「この時の源ちゃんかわいかった!」

と、ツイートに画像を添付してアップする方がいますが、これはまさしく

限りなくブラックに近いグレー

だと思います。

その時の源ちゃんは、必ずどこかに一度掲載されたもののはずです。

例えばテレビの画面であれば、そのテレビ番組名をあげ、どのシーンであったか言葉で説明すれば良いし、ドラマやライブの映像もそうです。

画像であれば、それが掲載されているサイトのURLを持ってくれば良いのです。

ペロ源どうぞ。

↑Twitterの公式機能を使った埋め込み(引用)

YouTubeやニコニコ動画にアップされたMVや楽曲の違法アップロード動画に関してはかなり早く削除されますが、実はTwitterも削除されています。

ツイートは残っていて、動画の部分だけ、「申し立てにより削除しました」というような文言が書かれていて再生できません。

↑これもYouTubeの公式機能を使って埋め込んでいるのでOKです。

自分の好きな画像や動画をピンポイントで多くの人とシェアしたい気持ちはよくわかりますが、ダメなものはダメで、限りなくブラックに近いグレーであることは変えられないのです。

WOWOWがすごく厳しいという噂

これは真偽不明ではありますが、

WOWOWは著作権法違反に対して非常に厳しい

というがあります。

星野源さんファンにWOWOW加入のススメ DOME TOUR 2019「POP VIRUS」放送決定!2019年5年19日(土曜日)WOWOW プライムで 「星野源 DOME TOUR 2019「POP VIRUS」」 が放送...

WOWOWは有料放送なので、転載や転用をされてしまうと、経営面に大きく影響してしまう危険性があります。

WOWOWの逆鱗に触れると、そのアーティストや役者等に関連する番組を一切放送してくれなくなる、という噂もあります。

インスタのリポストは危険かもしれない

インスタグラムで画像を共有したい時に、リポストという機能を使う方が多くいらっしゃいます。

TwitterのRT(リツイート)と似たようなものです。

このリポスト、インスタ公式のサービスではなく、別のアプリを使って行います。

(インスタ公式アプリでもやろうと思えばできますが、かなり面倒な上に手順を間違えると簡単に引用の要件から外れます)

自分の画像が勝手にリポストをされたことに気づいた著作者が、インスタ運営に「引用の要件を満たしていない」と報告し、削除されるという例がありました。

例え引用元が提示されていても、公式の機能じゃなかったり、著作者の訴えによってはこのような措置がとられる場合があることを覚えておいた方が良いでしょう。

リポスト機能をうまく使えず、引用元クレジット(アカウント名)が入っていない自称リポストも散見されています。

要注意!

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難しいですよね。 リポストアプリ自体はインスタのアプリではないので。 リポスト機能を使い、クレジットを入れても権利者からの訴えで写真、画像が削除されたというケースがあったようです。 なので、クレジットを入れないと更にヤバみは上がります。 多分。 WOWOWのポストをクレジットなしでリポストするのは、これだけはやめてほしい。 強く言いたい。 もう放送されなくなる危険性がかなり高い。 私は「アイデア」のトラック、ドコモのパンフ、「引っ越し大名!」のフライヤーをアップしていますが、アミューズがOKを出している「アイデア」は白だとしても、他のふたつはグレーです。 両方「宣伝」のためのものなので、訴えられるリスクは限りなくゼロに近くはあります。 でもゼロではありません。 もう少しゆっくりいろいろ考えていきます。 #星野源 #著作権

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また、元のページをアカウント名等を含めてスクショし、それをアップロードするのは引用にあたらない危険性が高まるかも?



ラジオの文字起こしも気をつけないとアウト

今回話題になっている「星野源のオールナイトニッポン」の特に「アイコンに使われるのは嫌です」のくだりを文字に書き起こしてツイートする、というのが多く見られました。

これもアウトです。

ラジオ放送も著作物であり、ニッポン放送、星野源さん、作家の寺坂直毅さん等が著作者です。

引用しながら感想を書く、リアルタイムで聞きながら投稿できる分には良いと思いますが、起こす部分が長くて感想がほぼなかったり、寧ろ感想ないよ!みたいなのはもう真っ黒です。

音源を切り取ってアップするのも勿論ダメです。

星野源のオールナイトニッポン
【2019年4~6月】星野源のオールナイトニッポン簡易まとめ(5月8日更新)2016年3月28日(月)から放送中のラジオ「星野源のオールナイトニッポン」について簡単にまとめてみました。 私はラジオは聞けない...

↑内容がフワフワしているのは著作権を意識しているからです。

ラジオのレポートを詳細にしている方で不安な方は感想の部分を増やす等、気を付けた方が良いかもしれません。

加工したものをアップロードするのはNG

恐らく、写真アプリでフィルターをかけて色調を補正するくらいなら問題にされない場合がほとんどだと思いますが、加工をした時点で引用とはみなされません。

星野さんとの妄想をTwitterでされる方が以前とても多く、それが問題になって文字の妄想から画像の妄想に徐々に移っていったということがありました。

星野さんや星野さんと女優の方が一緒に写った画像に創作した文章を入れて、それをアップロードするという手法が主流になりましたが、これは色んな意味で完全にブラックなのです。

引用の要件をまったく満たしていません。

引用に関して安全に楽しみたい場合どうすれば良いのか

安全に楽しむためには以下のことを守れば大丈夫なのかな、と思います。

  1. 公式の引用機能を使う(TwitterのRTや、YouTubeの埋め込み)
  2. インスタはリポストを使い、クレジットを必ず明記する(NGとされる場合がある)
  3. スクリーンショットは引用にあたらない場合が多いのでアップロードしない
  4. スクリーンショットや画像をダウンロードして端末に保存すること自体は無許可でOK
  5. それをアップロードするのはNG
  6. ラジオの書き起こしだけをする、大半がラジオの書き起こしの場合は引用にあたらない
  7. 絶対に権利を害したくない方は、顔写真の載っているものは画像も動画もすべてアップしない、音源をアップしない、ラジオの文字起こしをしない、歌詞を多く載せない、リポストをしない
    (アミューズのSNSルールはアミューズのものに限って適用されるので慎重に、イラストは本人がOKを出しています)
  8. 歌詞1~2行は著作物とみなされないかもしれないのでOKかもしれない
  9. 画像に創作文を入れてアップロードするのは危険に更に危険を上塗りしているのでその覚悟を持つかこの際止める

「絶対に権利を侵害したくない!」という場合は7をするしかないのです。

法律って本当にわかりにくいです……。

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紺色
紺色
ただの星野源さんのファン。 2016年5~6月頃から。 一方通行に感想、情報、お役立ち等を発信中。 それ以上でも、それ以下でもありません。 くせはすごめ。