House ver.

【星野源「恋」収録曲】「雨音」はそっと背中を押してくれる曲

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2017年10月5日に発売された星野源さん9枚目のシングル「恋」

このCDに収録されている「雨音」という曲についての考察や、解釈を書きます。

どうも「星野源さんに一方通行」管理人の紺色です。

CDに入っているのは「雨音(House ver.)」というバージョンで、星野源さんが自宅で録音(宅録)したものです。

星野さんは毎回シングルに必ずHouwe ver.を収録していますが、「恋」に入っているHouse ver.が「雨音」ということになります。

ゆったり、しっとりとした曲。
歌詞を理解すると、なんだか背中を押された気がします。

 

House ver. 宅録について

何故星野源さんのシングルには毎回House ver.が収録されているのか

星野源さんのシングルCDには必ずHouse ver.が収録されています。

なぜこうなったのか、それはひとえに星野源さんのサービス精神の表れです。

星野さんは10代の頃から、シングルCDの収録曲数と価格の不一致に疑問を抱いていたようです。
確かに、アルバムと比較すると一曲当たりの値段が高いんです。

そこで、自分がシングルを出す時はなるべくたくさんの曲を入れたい、と考えました。

しかし、

予算不足

という現実に直面し、通常のレコーディングで曲数を増やすことができませんでした。

なら、家で録るわ!

ということで、House ver.が収録されるようになりました。

素晴らしいのが、売り上げ枚数を伸ばしているにも関わらず、House ver.収録を恒例とし、続けていることです。

確かに、宅録に使うことのできる楽器や機材などが増え、アレンジに変化はありましたが、星野さん自身の土台は今もぶれていないということがわかります。

ちなみに、2018年2月28日に発売された「ドラえもん」に収録されている「ドラえもんのうた(House ver.)」は、以前のシングルに収録されいたHouse ver.のテイストに仕上がっています。

宅録ならではの「雨音」サウンド

この曲の冒頭、「サー」っと、ソフトなノイズが響いてきます。

スタジオ収録だとこういう音は出せません。

いざ曲が始まると、歌い方以外に宅録感をあまり感じられなくなるんですが、冒頭の印象がとても強いので、これはHouse ver.だ、と気持ちが盛り上がります。

House ver.は歌声に手をあまり加えていないので、星野源さんがナチュラルに歌っている様子が頭の中に思い浮かびます。

息遣いもほんのり聴こえる感じが、こちらの側に寄ってくれている感じがして素敵です。

星野さんの特徴のひとつが歌い方。

とにかくまっすぐにこちらに届きます。

声質と歌い方がぴったりとハマっていると思います。

また、奏でられている楽器を演奏している姿も想像することができて、より一層好きになります。

私は楽器に関しては物凄く詳しい方ではないのですが、宅録ならではのリズム音が、この曲では特に印象的に使われています。

アウトロ、雨の音を効果的に表現していますよね。

私はその部分が、とても強く雨を感じさせて大好きです。

その一方で、この音を不規則、耳につらいという理由で避けている方もわずかながらいらっしゃいます。

でも、こういう方にも聴いてもらえるようになっているんです、今。

それに関しては後述します。

どんなにつらく苦しいことがあっても明日は来る

「雨音」の歌詞はとてもやさしい。

押しつけがましさはまったくなく、抽象的です。

人によってはよくわからない、となりがちなものですが、とにかく考えて深読みしたくなる私のような人にとっては興味深いものばかりです。

当たってるか外れてるかは別として。

この曲から感じるのは、

どんなにつらく苦しいことがあっても、明日は必ず来る

という、メッセージです。

明日なんて来てほしくない、と思う方もいるでしょう。

つらすぎて明日を考えられないという、と思う方もいるでしょう。

でも、あらゆる人に平等に明日はくるわけで、それを恐れなくて良いよ、と歌っているように聞こえます。

そして、自分に対しても歌っているようにも感じます。

傘を差すと、刻むリズムが倍になる

傘に雨が当たれば、その傘からやがて雨が零れ落ちて、地面を濡らし、鳴らします。

だから、倍になるんですよね、リズムが。

雨という自然現象に、人間が傘という道具を持って介在することにより、起きる現象。

やがて、気がつけば明日が来ているんです。

鼻先濡れる

花咲き濡れる

この表現もうますぎる、と思いました。

ライブではこの「はなさきぬれる」を三度歌っています。

是非、映像作品の「Continues」の字幕をオンにして、どちらで歌っているか確認してみてくださいね。

House ver.だけではなくライブバージョンも存在

誰も置き去りにしない

「雨音」は2017年に開催された「星野源 Live Tour 2017 Continues」や、そのツアーの前にパシフィコ横浜で行われた「YELLOW PACIFIC」において披露されています。

ツアー中に放送された、星野源のオールナイトニッポンでも披露され、大好評でした。

「この曲のラストの打ち込みが苦手な人がいる」

と、前述しましたが、そんな人でも「雨音」の世界観に浸ることができるのがライブ版です。

「Continues」が映像化されるにあたり、第一弾の先行公開がこの曲、この映像でした。

これを第一弾の先行公開にするなんて、星野さん、にくい!

と、私は思いました。

私もContinuesを二度も見に行くことができたのですが、「Night Troop」と、この「雨音」の流れがとても心地よくて、ライブ中なのに、良い意味で脱力しました。

ブルーの照明の中、演奏され、歌われている様子を見て、聴くのがとても気持ち良かったです。

誰も置き去りにしない。

このライブ版で、「雨音」を楽しむことができる人が増えたのは本当に素晴らしいことだと思います。

星野さんほど、バックバンドのメンバーを覚えられている人はいない?

心無い記事の中に

「星野源は、音楽番組でバックバンドのメンバーではなく自分を映せ、という」

と書かれていました。

そりゃ、自分名義の曲なんだからそうだろう。

と思いつつ、ファンは知っているんです。

星野源さんがいかに、ご自身の曲で演奏されているメンバーを大切にしているか。

それは、星野源さんのファンがバックバンドメンバーのお名前をほぼ知っている

ということからも、明らかです。

「Continues」のメインメンバー。

ドラムス、河村”カースケ”智康さん。

ギター、長岡亮介さん。

ベース、伊賀航さん。

キーボード、フルート、マリンバ、石橋英子さん

キーボード、櫻田泰啓さん。

木管、武嶋聡さん。

トランペット、村上基さん。

トロンボーン、東條あづささん。

ファーストヴァイオリン、岡村美央さん。

セカンドヴァイオリン、伊能修さん。

ヴィオラ、菊池幹代さん。

チェロ、今井香織さん。

公演によって若干のメンバーの入れ替えはありますが、映像作品「Continues」で演奏されている皆様です。

星野源さんのファンの人達はこのメンバーのほとんどのお名前とお顔を知っています。

それって、とても凄いことだと思うんです。

カースケさん、亮ちゃん、さくちゃんと愛称で呼んでいるファンも多くいて、私もまたそのうちのひとりです。

このライブバージョンのキモはイントロとアウトロだと私は思っています。

イントロ、櫻田さんのキーボード、武嶋さんと石橋さんのダブルフルート。

アウトロ、長岡さんのギター、カースケさんのドラム。

この音の複雑な絡み付きが、元々House ver.だったものから出来上がった、それを知ることができて、私は本当に嬉しいです。

まるで、こちらにその工程を示してくれたよう

幾重もの楽器、音が重なり合って、この素晴らしい「雨音」ライブバージョンが出来上がったのです。

「YELLOW MAGAZINE 2017-2018」を持っている方は、ライブのカースケさん、「YELLOW DISK」の伊藤大地さんのドラムの聴き比べを是非してみてください。

どちらがどうとかではなく、ふたりとも、素敵です。

両方、雨の音をしっかり、しっとり、優しく聴かせてくれます。

「雨音」の大半は優しさでできている

この記事を書くために、House ver.、ライブ版、「YELLOW DISK」版をひたすら聴きましたが、どのバージョンも大好きです。

人によって、宅録がいい、ライブがいい、全部いいなど、好みはあると思いますが、この選択肢の広さが星野源さんの多様性に対する寛容さを表しているような気がします。

どうしようもなく疲れてしまった日。

どのバージョンでも良いです。

「雨音」を聴いてみませんか

明日は、必ずやってきます。

少しでも心穏やかに明日を迎えられますように。

つらくなったらまた、優しさで出来上がっている「雨音」を聴きましょう。

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紺色
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ただの星野源さんのファン。 2016年5~6月頃から。 一方通行に感想、情報、お役立ち等を発信中。 それ以上でも、それ以下でもありません。 くせはすごめ。