アイデア

【無意識の表現】星野源さんの「アイデア」の感想

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2018年8月20日に配信が開始された星野源さんの新曲「アイデア」

頭の中で感想が渦を巻き、爆発しそうです。

どうも、「星野源に一方通行」管理人の紺色です。

配信開始から1時間。

現時点での感想と、自分なりの解釈を書きます。

(「MUSICA」2018年9月号はまだ読んでいません)

ダウンロードに手間取る

あんなにダウンロードや購入についての説明記事を書いたくせに、自分が一番だめだったっていう。

配信サイトで購入し、PCでダウンロード。

iTunesに移動させ、そこからiPhoneと同期。

ダウンロードまでは一瞬だったんですが、その先で手間取りました。

ずっとiPhoneにイヤホン挿し込んで聴いています。



Bメロのドラムが違う

まず最初に耳が止まったのがそこでした。

「アイデア」はNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(朝ドラ)の主題歌で、こうやって聴いてみると1番がほぼそのまま採用されているんですが、アウトロと、このドラムの違いがとてもわかりやすい。

「花が弾く雨音」のところです。

うん、一番は98%朝ドラと同じ。

この先だ。

全然違う別の曲みたいになるのか、アレンジが大幅に変わるのか、どちらだろうとドキドキワクワクしていました。

1番を改めてくっじり聴いてみると、歌っている星野源さん、演奏している皆さんの笑顔が、次から次へと頭の中に浮かびました。

具体的に誰が演奏しているかはちょっと私の耳では難しいので、いつものメンバーをとりあえず全員!

ドラムとかベースとか、普段は一人のパートも複数人になっちゃってますが、それはそれでとても幸せです。

(余談、「Down Town」と「Friend Ship」のツインドラム、すごいです)

「MUSICA」を読んで答え合わせ

 



リズムの大洪水、鼓動と生きること

私は複雑気味なリズムが好きなので、「アイデア」のイントロ、Aメロのはちゃめちゃなドラムのリズムが大好きです。

上に書いた「花が弾く雨音」のリズムも、おっ!と喜びました。

2番。

1番にあった疾走感がなくなります。

どんどん、ずむずむ、ずんずん。

ああこれはもう、好きなやつだ、と思っていたらそのうちこの音が、鼓動のように聴こえてきました。

真夜中という闇の中から聴こえる鼓動。

そもそもこの2番の歌詞が、私にはぐさぐさと刺さりました。

酷い自分語りになってしまうので、詳しくは書きませんが、私が星野源さんのファンになったきっかけに、自分の状況がとても大変だったということがあります。

その大変な状況からどうにか逃げたくて、興味を持った曲を色々とYouTubeで聴いて回っていたんです。

その中に「SUN」があって、星野源さんの他の曲が耳に入って、「YELLOW VOYAGE」の宣伝動画が本当に良くて、それでファンになりました。

その頃のつらさのはんぱなさは、限界値を突破していたようなもので、なんとかぎりぎりのラインで踏ん張っていました。

丁度その頃の感覚や、過去のつらかった時の感覚が全部2番に入っているんです。

私は星野源さんをドラマ(俳優、役者業)で知り、音楽ではまり、一番最初にエッセイを揃えた人です。

エッセイにはたくさんの共感ポイントがあふれていて、それはファンになった後に発売された「いのちの車窓から」にもたくさん入っています。

だからなのかわからないけど、2番の歌詞がビシビシくる。

でも、全然嫌じゃないんです。

過去のことを思い出して「おえー」とか、そういうことでは全くないんです。

「フィルム」や「恋」を聴くと、

「あ、私って許されてる」

って、思わせてもらえるんですね。

とにかくダメすぎる自分、でもダメから脱却できない、というかそんなにダメじゃないし、とぐるぐるしている時に、許された気分になるんです。

「ひとりを超えてゆけ」

ここを初めて聴いた時の衝撃を忘れることができないんですが、それと似たような感情が頭の中に巻き起こりました。



色んな人を包む歌

以前、どの放送回だったのか忘れてしまったのですが、リスナーから「星野源のオールナイトニッポン」に「星野源さんは、誰もあぶれないようにしている」というメールが読み上げられた記憶があります。

でも、星野源さんは割とあっさりそれを否定したんです。

そうかな、そんなことないよ、という感じだったと記憶しています。

(「アイデア」関連だと思って少し聞き返したんですが、見当たらず)

どうして「星野源さんは、誰もあぶれないようにしている」ように感じるのか、それは星野源さんの無意識の表現力にあると私は感じます。

「アイデア」特設ページのコラムを読むと、1番が「陽」2番が「陰」。

星野源さんが意識的に創作した「陽」と「陰」が、大多数の人達の状況を無意識的に表現している。

だから、星野源さんご本人はそのつもりではないのに、聴いている側にとっては、「誰もあぶれることのない」曲に聴こえるんです。



配信限定である意味

私は2番を聴き終えたところで、「これは確かに、配信が一番良い発信手段だ」と思いました。

そして、それはCメロを聴いて、確信に変わりました。

1番はシングルのA面(1曲目)

2番はシングルの2、3曲目

CメロはシングルのHouse ver.(4曲目、自宅で録音したいわゆる「宅録」)

1曲でいつもの星野源さんのシングルが完結していて、これでトータルパッケージとして成立しているんです。

これを書く前に「アイデア」特設ページを読んだんですが、読んでびっくりしました。

私が思ったことは間違いではなかったんだな、と。



無意識な表現の功罪…じゃなくて意識?

以前、「Week End」について記事を書いたことがあります。

「Week End」が確立したイエローミュージック2015年12月2日に発売された星野源さん4枚目のアルバム「YELLOW MAGAZINE」に収録されている 「Week End」...

この時、歌詞に「貴方」と「君」が混在していると書きました。

他にも「夢の外へ」なんかもそうです。

そして今回、「アイデア」もそうです。

ただ、「アイデア」に出てくる「あなた」と「君」の解釈の違いが私の頭ではまだつきません。

これは、いつも意識して君とあなたを混在させているのか、星野源さんにコメントを出してもらうしかありません。

もう、出していたらごめんなさい。

(過去の記事を読むにも限界がありますし、「MUSICA」9月号まだ読んでいません)

ただ、なんとなくぼんやりわかるのは、この曲の「あなた」は、憧れている人、存在で、「君」はすぐそばにいる人?過去の自分?陰の自分?



陽で影をサンドウィッチにする意味

1番は陽、2番は陰、Cメロは闇、そこからまた徐々に陽に向かって、陽で終わる。

誰しも、生きていればひとつやふたつ、つらいことがあるはずです。

私はずっと幸福だ!と思っている人にだって、傷はあると思うんです。

よく。言いますよね。

「楽しいことはすぐに忘れてしまうのに、つらいこと、悲しいこと、腹の立つことは忘れられない。傷が残ってしまう」

「陽」の反対側には必ず「陰」があります。

だから、星野源さんはこの曲で陽と影を描いた。

でも、陰の部分で終わらせなかったし、普通なら陰から陽という順番で描かれるけど、それもしなかった。

陽から陰へ、闇の中から陽へ。

人生そんなに単純じゃないんです。

陽の射す場所でだけ生きるなんてことはなくて、今陽の場所にいる人も、自分の心の中に影があります。

今陰の場所にいる人も、いつか陽の場所に辿り着きたいと願っているはずです。



奏でる=生きる

上の方に「Week End」の記事を貼りましたが、星野源さんは「踊る」を「生きる」ことと同義だと位置づけているのかな、と思っています。

そして、そこに「奏でる」が加わりました。

「奏でる」ことが生きること。

「奏でる」ことで生まれるのは音で、それは鼓動に置き換えられる。

「音が止まる日」というのは、「鼓動が止まる日」だからそれは、はっきり言ってしまえば「死ぬ日」

だから、鼓動が止まる日、死ぬ日まで君と雨の中で歌おう、と星野源さんは歌っているのです。

ここは、もう何度もリピートしていますが、聴く度にはっとさせられます。

いわゆる、昔の星野源。

ソロ初期の頃の歌詞から受ける印象がここに一番詰まっている気がします。

陰を描いている2番自体がその頃を想起させますが、私が個人的に一番強く感じたのがここです。

陽の後ろには影があって、生の先には死がある。

抗いようのない現実です。

「MUSICA」を読んだら…?

 



一見明るく見える現在の星野源さんのホームページ

http://www.hoshinogen.com/

星野源さんのホームページは、「アイデア」の発売が発表された8月4日に、「アイデア」仕様になりました。

四種類の画像から自分の好きな画像を選んで、ホームページの背景を決めることができます。

一枚目は笑顔。

二枚目は日常。

三枚目は驚き。

そう、問題は四枚目です。

これ、環境によっては拡大しないとわからないんですが、ものものすごく、むすーっと、子どものような不機嫌そうな表情をしてるんです。

「かわいいな。何でこの写真を採用したんだろう。かわいい。何か意味があるのだろうか、かわいいけど」

と、思いながらスマホもパソコンもこの画像を背景にしていました。

四枚目の正体はきっと「陰」



温故知新街道まっしぐら

以前、「ドラえもん」についてこんな記事を書いていました。

星野源の「ドラえもん」は温故知新だ温故知新 故事成語を習う時、真っ先に出てくるものです。 (故事成語というワードを思い出せなくて一苦労) 故きを温ねて新しき...

そしてこれを見て、「誰もあぶれることのない」云々が、「ドラえもん」の時だったのではないか、と思い出しました。

この曲は「アイデア」特設ページで高橋芳朗さんが星野源さんの「集大成」と位置付けています。

陽と影だけではなく、過去と今がぎっしり詰まっている感じがします。

「YELLOW DANCER」は、それまでの星野源さんの音楽性や楽曲の制作過程等ががらりと変わったのは、聴いていて明らかですが、「恋」は物語の一部を表現するような歌詞があり、「Family Song」は「ばかのうた」「くせのうた」と同じように、英語ではあるけど、タイトルに「うた」が入っているんです。

ただひたすら今表現したいことを描いた「YELLOW DANCER」と、その先の星野源さんを表明した「恋」

そして、現在までの集大成を描きながら、次への道を整備し、線路、レールも敷いたのが「アイデア」ではないでしょうか。

「アイデア」は過去、SAKEROCKや「ばかのうた」、それ以降のいろいろな星野源さんの新旧の楽曲のメロディ、構成、歌詞などがふんだんにつまっています。

それでいて、新しいエキス(2番)が非常に冴えています。

でも、この曲の歌詞に過剰な未来に関する表現はありません。

古きを温めて新しき今を知り、そっと先を作る

そんな印象を受けます。

Twitterでこんなことをツイートしましたが、家族のこの発言も納得です。

「MUSICA」を読んでびっくり

 



とにかく涙が止まらなかった

「アイデア」を初めて聴いた時も、その後何度も披露されている部分だけ聴いている時も、何度も泣いたり、泣きそうになったりしていました。

これは、フルサイズを聞いたら絶対に泣くだろうと思ったら、嗚咽をこぼすレベルで泣きました。

2番です、Cメロです。

「涙活」というものがあります。

涙を流して感情を洗い流す、というものです。

感動して泣ける作品を見たり、読んだりして敢えて泣くんです。

私は今それはとてもじゃないけどできなくて、「コウノドリ」もそれが原因で全話通して見ることができていません。

同じ理由で「昨夜のカレー、明日のパン」も見られないし、星野源さんを初めてしっかりと認識した「ゲゲゲの女房」なんて思い出しただけで物凄く苦しい気持ちになってしまいます。

でも、何故か音楽は違うんです。

泣くとわかっていたとしても、積極的に聴いて、その時の感情に身を任せて泣いたりします。

それは多分、私が星野源さんを好きすぎるのが原因です、多分。

楽曲は星野源さんご自身から生み出されたものです。

生むところから、表現するところまで全部ご本人。

だから、受け入れることができるんだと思います。

「アイデア」

大好き。

性懲りもなく、また「アイデア」の感想を書く気がします。

まだ「MUSICA」読んでいないからね。

【星野源配信曲】「アイデア」早見表このページでは、このブログ内にある「アイデア」の記事へのリンクをまとめています。 是非ご活用ください。 星野源「アイデア」概...

ここまで来るのに1時間半かかっちゃった。

今までずっと黒背景を採用してきたけど「陽」、白を採用してみます。

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紺色
ただの星野源さんのファン。 2016年5~6月頃から。 一方通行に感想、情報、お役立ち等を発信中。 それ以上でも、それ以下でもありません。 くせはすごめ。